第26回日本口腔ケア協会学術大会並びに日本口腔ケア学会春季大会
 
 
 
  大会長挨拶
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第26回日本口腔ケア協会学術大会
並びに日本口腔ケア学会春季大会
大会長 山浦 克典
慶應義塾大学薬学部
医療薬学・社会連携センター 社会薬学部門 教授・薬学部附属薬局長

第26回日本口腔ケア協会学術大会
並びに日本口腔ケア学会春季大会開催にあたって

 2022年に日本口腔ケア学会が発出した大阪宣言『口腔ケアは30 年間にわたる多職種の努力で、今では「医療におけるメインストリーム」としての位置を確立した。さらなる口腔ケアの発展には、 薬学部の薬剤師教育における口腔ケア領域の充実および、臨床の現場における薬剤師の口腔ケアへの参画が重要であることを宣言する』を受け、本学術大会は大阪宣言を実行ステージへ移すために、 これまで口腔ケアに積極的に関わってこなかった薬剤師が国民の口腔の健康維持増進に、どの様に専門性を活かすことができるかを考える機会にしたいと思います。

 高齢化率世界一の我が国では、高齢者の口腔機能の衰えが誤嚥性肺炎につながることから、オーラルフレイル対策は極めて重要な課題です。そこで特別講演では飯島勝矢先生 (東京大学 高齢社会総合研究機構 機構長・未来ビジョン研究センター 教授)にオーラルフレイル予防の最前線のお話をして頂きます。他の企画も医師、歯科医師、病院薬剤師、 薬局薬剤師、薬学教育関係者など、多様なバックグラウンドを持ち第一線でご活躍の先生方にご登壇いただき、様々な職種の参加者のニーズを満たす情報を提供していただきます。

 シンポジウムでは、薬局が歯科医院と連携し、地域住民の口腔の健康を維持増進させるために薬剤師の専門性を活かす方法に焦点を当てます。2020年に施行された改正薬剤師法により 薬剤を提供した後も患者が服用している間は副作用の予防と早期発見の役割を果たすことが義務化されました。そのため口腔内においても、提供した薬剤がトラブルを起こしていないか確認する責任を 担うべきです。私たちはこの大会を通じて、薬剤師が国民の口腔の健康問題の第一発見者となり、歯科医師につなぐ役割を果たすことで国民の口腔の健康維持増進に貢献することを目指します。

 特に薬剤師の皆さまには、本大会に積極的に参加いただき、薬剤師の専門性を活かすことでどのように国民の口腔ケアに貢献できるかを共に探求したいと思います。

 会場は、東京タワー最寄りの芝共立キャンパスとなります。芝公園を散歩して春の到来を感じられる季節となりますので、大会スタッフ一同多数の皆様のお越しを心よりお待ちしております。


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